網膜色素変性症への鍼灸治療で使われるツボ Calm NEWS 2025年11月号

網膜色素変性症への鍼灸治療で使われるツボ Calm NEWS 2025年11月号

奥沢・自由が丘・九品仏・尾山台・田園調布から近い鍼灸整体サロンCalmです

今回はツボの選び方について解説してみようと思います。

網膜色素変性症への鍼灸治療で使われるツボ

眼科領域への鍼灸アプローチはよく実施されてきたものではあります。

眼精疲労ではよく後頭部と首の間にある「天柱」というツボの反応でよく判断されてきましたし、私もそう言ってきました。

実際どのくらい網膜色素変性症に効果があるの?

客観的な数値における改善率は視力のみが有効を示していましたが、主観的な改善率に関しては多くの項目で少し改善以上を示していました。

視力・視野の客観的データ

評価項目 治療前 治療後 平均差 分散 P値 臨床的有意性
裸眼視力 1.046±0.51 0.980±0.52 0.029±0.072 0.044 0.048
矯正視力 0.630±0.44 0.528±0.42 0.069±0.091 0.23 0.0005
近見視力 0.535±0.52 0.455±0.48 0.061±0.114 0.02 0.007
平均中心窩閾値 8.90±8.85 9.87±9.07 1.872±8.657 74.95 0.031 ×
平均偏差 -30.31±3.85 -28.44±10.18 1.872±8.657 74.95 0.02 ×

✓ = 統計的・臨床的に有意

△ = 統計的に有意だが臨床的有意性は限定的

※平均中心窩閾値は視野の中心である黄斑部(中心窩)の感度を示す値

※平均偏差視野全体の平均的な感度低下の度合いを示す値

主観的改善率の詳細

視機能 改善なし 少し改善 中程度改善 非常に改善
夜間視力 21.74% 65.22% 13.04% 0%
昼間視力 8.696% 69.57% 21.74% 0%
遠見視力 17.39% 52.17% 26.09% 4.348%
近見視力 30.43% 52.17% 17.39% 0%
中心視野 21.74% 60.87% 17.39% 0%
周辺視野 8.696% 52.17% 34.78% 4.348%

引用論文

鍼療法は網膜色素変性症の患者に効果があるのでしょうか?(日本語訳)

Can acupuncture therapy help patients with retinitis-pigmentosa?

Firouzeh Fereydouni a,∗, Vahid Qasemi b, Siamak Moradian c, SeyyedMehdi Tabatabaee a

PMCID: PMC5735244 PMID: 29270482

https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5735244/

使われツボの解説

さて、今回はここからが本題。

網膜色素変性症に有効的であったとされた論文で使われたツボの解説です。。

ツボ一覧

1. 四白(Si Bai, ST2)

位置:目の下、瞳孔の真下

効能:眼疾患、視力改善

2. 印堂(Yin-Tang, EX-HN3)

位置:眉間の中央

効能:眼精疲労、頭痛

3. 風池(Feng-Chi, GB20)

位置:後頭部、首の付け根

効能:視力障害、頭痛

4. 魚腰(Yu-Yao, EX-HN4)

位置:眉毛の中央

効能:眼疾患全般

5. 光明(Guang-Ming, GB37)

位置:ふくらはぎの外側

効能:眼疾患の特効穴、視力改善

6. 養老(Yang-Lao, SI6)

位置:手首の外側

効能:視力減退、眼の疲れ

7. 太衝(Tai-Chong, LR3)

位置:足の甲、第1・2趾間

効能:肝経の原穴、眼疾患

8. 神庭(Shen-Ting, GV24)

位置:前髪の生え際の中央

効能:頭部・眼疾患

9. 曲池(Qu-Chi, LI11)

位置:肘の外側

効能:眼疾患、全身調整

10. 血海(Xue-Hai, SP10)

位置:膝の内側上方

効能:血流改善

11. 肝兪(Gan-shu, BL18)

位置:背中、第9胸椎の両側

効能:肝臓機能、眼疾患(肝は目に開竅)

12. 腎兪(Shen-shu, BL23)

位置:背中、第2腰椎の両側

効能:腎機能、視力減退

解説

1~4と8は目の周囲や頭部の局所的なツボで、頭部や目の周囲を刺激することで改善を期待する方針。

美容鍼などでも使われいますしとても馴染みのあるツボですね。

5の光明は眼疾患の特効穴と呼ばれています。漢字が示すように目が明るくなるとされています。

6の養老も漢字が示していますが、「老いを養う」つまりアンチエイジングとして加えられていますね。

7以降は全身調整(気血のバランスを取る)で肝臓の肝(血と肝気・目を養う)と腎臓の腎(腎気・アンチエイジング)をメインに手足頭のツボをバランスよく組み立てています。

東洋医学は陰と陽のバランスが崩れることで病になる、と考えます。

局所だけではなく、全身のバランスを取ること。これが見て取れますね。

営業日・定休日

あとがき

10月は九品仏ハロウィン! でした。今年はsalon Ein.さんと合同でやりました。

雨にも関わらず多くのおばけに出会えて楽しかったです!また来年もきてくれるといいなー。

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この記事を書いた人

濱田 顕成  Akinori Hamada

Calmのコンセプトである"深い癒し"を求め 10年以上かけ培ってきた知識と技術で 皆さまが充実した日を送れるようサポート致します

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